・パラブーツ ランスの特徴
・パラブーツ ランスのサイズ感
・パラブーツ ランスの履き始め
こんにちは、あさばらです。
少し前になりますが、僕は自分への引っ越し祝いとしてパラブーツを２足購入しました。
この２足のうち、ランスについて書いてみたいと思います。
なお、僕がパラブーツを購入するに至った理由は、下記の記事をご覧ください。
ランスを選択した理由
JM.Weston 180を買うつもりだった
そもそもの計画では、僕はJM.Westonのシグニチャーローファー180と、Parabootを何か1足購入するつもりでした。
一番欲しかったのはJM.Westonの180だったため、青山に着いた僕は真っ先にJM.Weston青山店に駆け込みました。
店員さんに180のローファーが欲しいことを最小限の文字数で伝え、早速試着用のフカフカソファーへ。
目盛りが刻まれた木製のデカい円盤で足を測り、
店員さんが思うところのサイズを用意してくれました。
持ってきてくれたのはUK8.5
JM.Westonのサイズ表記にあるアルファベットはウィズ（足囲・足幅）を表します。
C→D→E→Fと進むにつれ、ウィズは大きくなります。
履いてみると、ややつま先が当たる感覚。
そして小指が内側に折りたたまれている感じがする。
その旨を伝えると、店員さんは言いました。
店員さん
お客様の足ですと、本来は９Bが最適なサイズと思われます
・・・B？
Bウィズなんて存在するのか。
え、じゃあそれを履かせておくれよぉ。
店員さん
しかし９Bというサイズは国内に在庫は存在せず、取寄せのみの対応となります
店員さん
取寄せた場合、必ずお買い上げ頂くこととなっております
はえー。
まじすか。
日本に存在しないサイズがベストサイズだと宣告されても、どうすることもできません。
なんだか一気にテンションが下がってしまいました。
じゃあ、いいです。。。
憧れのシグニチャーローファー180を買いたくて買いたくて、
足も浮腫んだ状態で、厚手と薄手のソックスまで準備してここまで来てみましたが、
足に合うかどうか分からない13万円の靴を取り寄せる度胸は準備しておりませんでした。
この日のここでの収穫は、自分の足が
・甲が低い
・足長に対して足が細めである
という特徴を持っていることを知れたことくらいでした。
しかし今になって思えば、この自分の足の特徴を知れたことは、とても大きな収穫だったかもしれません。
Parabootにも素敵なローファーがあった
落ち込んでいる暇もなく、次のお目当てであるParabootのお店へ。
結果としてParabootにて2足購入したわけですが、
順序としては最初にウィリアムの購入を決めました。
ウィリアム購入に至る経緯は以下の記事をご覧ください。
そのとき店員さんに
実はさっき、JM.Westonのローファーが足に合わなくて買えなかったんすよー（泣）
なんて話していたら、
店員さん
そしたら、うちのローファー履いてみますか？けっこう良いですよ
なんて言われちゃいまして。
営業上手なんだからぁ…////
本日二度目のマリアージュ
ウィリアムでUK8.5がぴったりだったので、ランスもUK8.5が来ると思いきや、
店員さんが持ってきたのはUK9でした。
とりあえず足入れしてみます。
（・・・シュﾎﾟッ！！！）←足入れする音
あぁ！！またこの音だぁ！！！！
またしても、僕の足と靴がビタコンとフィットしてしまったことを感じてしまいました。
やや右足の踵に抜けそうな感覚もあったため、その旨を伝えると
店員さん
厚手の靴下で履くとまた変わりますよ
今、お持ちしますね＾＾
これで厚手のソックスを履いて、もし万が一履き心地が良かったら・・・
僕は即決してしまうかもしれない・・・
Paraboot純正靴下（緑の可愛いやつ）をお借りし、再度ランスに足入れ
（・・・シュﾎﾟッ！！！）←足入れする音
・・・・・・
ハァ～ン(*´Д｀)
買いますっ！！
これも買いますぅぅ！！！
店員さん
ありがとうございます＾＾
こうして私は、自分でも予想していなかったパラブーツ2足同時購入をハァ～ン(*´Д｀)とか言いながら決めてしまったのでした。。。
パラブーツランスのサイズ感
今回の経験から、簡単にパラブーツランスのサイズ感をまとめると、
【あさばらの靴サイズ】
アディダス スタンスミス → 28cm
スコッチグレイン オデッサ → 26.5cm
ユニオンインペリアル U2008 → 27㎝
トリッカーズ バートン → UK8.5
【パラブーツランスのサイズ感】
・アディダス スタンスミスの28㎝の足→概ねUK9に近い
・ランスのラストはミカエルと同じ110ラスト→その割には甲はそれほど高く感じない
といった感じでしょうか。
ランスはローファーですから、甲の高さに関しては紐靴のように調整ができません。
緩い分にはタンパットやインソールでの調整ができます。
逆に、きつい場合はサドル部分を伸ばす等のひと手間が必要でしょう。
余談ですが、ローファーのサイジングにおいて、踵の位置がジャスト＝ベストサイズとは限りません。
ローファーは、甲回りのフィット感で足に付いてくるようにする靴です。
そのため、踵がスポスポ抜けてしまうからといって無理に足長の短いものを履くと、靴擦れを起こしたり、履いていて辛いものとなってしまいます。
以上を踏まえたうえで、ローファーであるランスに関しては間違いなく、実物で足入れしてみることが必要と考えます。
ブラック（NOIR）を選択した理由
パラブーツの代表的なモデルには、ブラック、カフェ、マロン、及びこれらの色のグレインレザー（シボ革）が用意されていることが多いです。
ランスも例にもれずバリエーションがありましたが、僕は黒（NOIR）にしました。
理由は、パラブーツ伝家の宝刀であるリスワクシーレザーは、NOIRにしか使われていないからです。
マロン、カフェ、グレインレザーの場合、リスレザーであってリスワクシーレザーではありません。
もう一つ理由として、元々はJM.Westonのシグニチャーローファー180が欲しかったくらいですから、
そこまでカジュアルなローファーでないほうがよい
ことと、
子供と公園で遊んだりとハードユースにも対応可能
という点で、リスワクシーレザーが最も適していると考えました。
グレインレザーのデザインもとても素敵なので、いつかもう一足パラブーツを購入するとなったら、次はグレインレザーを選択したいと思っています。
実際に履き始めてみて
ブランドに裏打ちされたタフネス
仕事、プライベート問わずガシガシ履いていますが、砂まみれになろうが雨、泥がかかろうが、ブラッシングで大体元通りになります。
フランスが誇る強靭な皮革は、日本の子育てパパのライフスタイルにも見事に対応してくれるのでした。
この屈強な性能に関しては、こちらの記事をぜひご参照ください。
履き馴染んでいく楽しみ
店舗で足入れしてみたときは、やや右足の踵が抜けるかも？という感覚がありましたが、実際に履き始めてみると、あまりそういった感覚はありませんでした。
というのも、踵の抜け感を恐れて、最初から厚手のソックスを装着してランスを履いているからだと思います。
むしろ最初のうちは、ローファー上部のサドル部分の締め付けにより、履いてから時間が経過することで甲の上が痛くなってくることが多かったです。
しかし、数回履いては内面にデリケートクリームを塗りこんでいくうちに、当たっていた箇所も気にならなくなってきました。
また、足に馴染んできたこともあるからか、薄手のソックスでも踵が抜けるような感触はありません。
店舗での試着時は、インソールやタンパッドでの調整も考えていましたが、今のところ必要なさそうです。
ちなみに、パラブーツのパラテックスソールには、ソールとライニングの間に中物（コルク）がないため、履きこんでいくことによる沈み込みがほとんどありません。
素材の経年と共に多少は中底にも変化があると思いますが、一般的なグッドイヤーウェルト製法の革靴のような沈み込みは期待しないほうが良いでしょう。
ローファーの可愛らしさ＋ゴツさ＝最強
ローファーといえば、カジュアルさ、気軽さ、抜け感といったイメージがあります。
しかしこのランスは、ローファーの緩さと気軽さを残しつつも、持ち前の無骨さと質実剛健な実用性も兼ね備えており、大変優れたデザインだと思います。
スーツスタイルには勿論、ジーンズ、チノパン、ミリタリーパンツ、ハーフパンツ等ほぼすべてのパンツに違和感なく合わせることが可能です。
万能性という面では、私が持っている靴の中でもトップクラスといえます。
JM.Westonのシグニチャーローファー180を買うつもりで青山に出向いたのは事実ですが、振り返ってみれば、パラブーツランスのほうを購入して良かったなぁと、ランスを履くたびに思います。
まとめ
決して安い買い物ではなかったですが、パラブーツランス、購入して本当に良かったと思っております。
お手入れをしながら、この先も長い期間楽しんで履いていこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
